赤字続きだったドムドムハンバーガーをV字回復させた商品開発の秘策などを紹介したインタビュー第1回。続く第2回では、経営者・藤崎忍が生まれ育った墨田区向島での幼少期のエピソードや、経営者としての原点となった渋谷109での体験を紐解いていく。

就職経験ゼロの専業主婦から渋谷109のショップ店長になり、新橋で居酒屋を経営した後、ドムドムフーズサービスの代表取締役社長に就任した藤崎忍。

そんな藤崎が生まれたのは、東京都墨田区の向島にある1軒の煎餅屋だった。

地方議員だった祖父を持つ藤崎の家庭は、父親も都議会議員を務めた筋金入りの政治家一家。母方の家業である煎餅屋のほかに、不動産屋や保険代理店なども営んでいた、まさに下町の“なんでも屋”のようなビジネスモデルである。