チューリップの出荷日本一の富山。チューリップ農家では収穫作業が・・・と思ったら、摘み取った花を凍った畑にばらまいている。実はこれらの花は規格外ということで捨てるしかないのだという。実は全体の2割の花が規格外となる。その理由は、開きすぎている(花屋の店頭に到着する3~4日の間に完全に開いてしまう)、葉に枯れた欠けがある(葉が3枚でないと駄目なのだそうな)など。農家にとっては折角育てたものを捨てるわけで忸怩たる思いがあると言う。しかも現在はコロナのために結婚式が延期になったり、花を使ったイベントが中止になるなどで、市場に出荷したものの廃棄になる花も少なくないという。

そんな花農家を助けたいとジャパン・フラワー・コーポレーションCEOの松村吉章氏が動き出した。同社は全国に90店舗を持つ業界第4位の会社である。彼がコロナをきっかけに立ち上げたプロジェクトが、行き場をなくした花を農家から買取、HP上で店頭の3~6割引で販売するというもの。既に530万本以上を販売したという。少しでも花農家の収入が増えて欲しいという考えとのこと。

送られてきた不揃いの花をプロがブーケに仕立てて、商品にして販売している。また定額制のビジネスも開始した。1ヶ月1500円で1日1回好きな花を選ぶことが出来るのだという。約30種の中から選べるようになっている。週に5回来ていると言う客も。花を1本もゴミ箱にやらないのは我々の使命と松村氏は語る。